2007年12月25日火曜日

キャスティングの妙







 欧米人は基本的にデカい。具ではなく、体全体が。



 しかし無論全員が全員でかいわけではない。当たり前だけど。





 日本製の映画は特に「役者の身長」を意識させられるキャスティングというものは余り見受けられないが(ほぼ役者が似たような身長だから・・・って話もあるけども)、ハリウッド製の映画を観ていると、キャスティングに「役者の身長」という要素が非常に根深く関わっているという事がよぉぉぉぉく解る。






 大体、欧米の役者の平均身長は180センチ前半だろうか?170センチ後半だろうか?何にせよ、その映画の主人公をキャスティングした時点で、周辺を支える助演の役者キャスティングは大きく変化してくる。しかもスターは小柄が多い。そのオーラで大きく見えるんだろうか?





 でかいで有名なティム・ロビンスさん


 小さいで有名なダニー・デビートさん


 そしてみなさんご存知、サイエントロジーの狂信的信者でもあり奇行が目立って一瞬業界から干されそうにもなった・・・



 「トム・クルーズ」さん。


 そう。ス〇ップの木村〇哉のような憧れアイドル路線まっしぐらの「ザ・スター」の代名詞のようなあの人。





 彼は決して大柄ではありません。小柄です。大体170センチ前後でしょう。



 そんな彼が主演した「ラストサムライ」。大きなスケールで広い映像を撮りたがるエドワード・ズウィック(グローリー、ブラッド・ダイアモンドとか)さん監督のトム・クルーズのPVです。





 トム演ずる主人公ネイサン大尉を圧倒的な存在感で覆う日本人の侍、勝元役には、彼より長身で英語が堪能である必要があった。そのために、日本が誇るハリウッドスター、渡辺”L.カゼイ・シロタ株”謙が抜擢されたとされています。



 また、ネイサンといがみ合う日本人(氏尾)は「敵対する、いがみ合う」という設定から、お互いが並んだ際の見た目もバランスよく見せなければならないことも考え「1、身長もトムと大差無い。2、語学堪能。3、武術に精通している。」の全てに当てはまる真田”デューク”広之しか考えられなかったのでしょう。



 因みにこの映画”語学堪能”という部分では、「日本人の恥※」こと原田眞人監督も役者として熱演され、その語学力を存分に披露してくれています。

 ※当たり前ですが、リンチェイ師父の「SPIRIT」引用です。



 さて、話は戻りますが、小柄なトムをよえい解りやすく見られるのが



 「マイノリティ・リポート」。



 トムが「未来で犯罪を起こす」と勝手に予知されて、冤罪じゃぁ!と逃げるも追い詰められて、目玉が転がり大ピンチ!というトンデモ映画。

 キャスティングは

 サマンサ・モートン
 コリン・ファレル
 マックス・フォン・シドー
 ピーター・ストーメア



 とまぁ解りやすい。このなかでコリン・ファレル(ダブリンの種馬)はトムとほぼ同身長(写真)。一方マックス・フォン・シドーやピーター・ストーメアははっきり言って巨人。(ま、2人ともヨーロッパの俳優なので不思議ではない。)



 これを見ただけでも、映画を印象付ける方法の一つに主人公とその他のキャストの身長バランスがあることが良くわかる。


 トムだけじゃないぞ!みんなちっちゃいんだ!



 さて、大小の話からそれによって変化してくるキャスティングに話を戻しますが。




 『インディペンデンス・デイ』はウィル・スミスがキャスティングされた後に、


1、並んだ際に身長で見劣りしない。2、繊細な秀才の印象。などの映画的なイメージを列挙した際に当てはまったのが彼、ジェフ・”蠅男”ゴールドブラムさんだったわけです。



 因みに、『キル・ビル Vol.2』でのウマ・サーマン(ブラック・マンバ)VSダリル・ハンナ(エル・ドライバー」)の映画史に残る死闘は平均身長179センチ強のキャットファイト(しかも日本刀付き)で、そりゃぁ迫力があるわな。という感じ。



 



 



 映画作りとしては当たり前だけどハリウッドの役者の背丈が見えてくる、中々面白い話。






 リンチェイ師父がハリウッドに行けたのは、メルのおっさんが小柄だったから!ッてことになるわけです。(実際、そこまで小柄じゃないけど)。






  



 



 

2007年12月13日木曜日

コンビ愛。(その2、ケヴィン・スミス編)


 さて、前節でも取り上げた「コンビ愛」ですが、まだまだ愛おしくもどうしようもない奴等がゴマンといます。ビルとテッドとかね。

 その中でも特にドあほうなのがこの二人。  
      

 【ジェイ&サイレント・ボブ】








 ニュージャージー御当地映画で財をなしてきたケヴィン・スミス監督(以降ケヴィン。)の諸作品に必ずと言っていいほど登場するキャラクターで、演ずるはジェイソン・ミューズ(ジェイ)とケヴィン自身(サイレント・ボブ)。ジェイソン・ミューズの最近の動向は正直耳に入ってこないがケヴィンは、監督としてロザリオ・ドーソンを迎えた「クラークス2」、また役者としても「ダイハード4,0」や「Catch&release」等に出演と、そこそこ活躍の場はあるようです。





               ケヴィン・スミスasサイレント・ボブ



 ここで小ネタ。




 そもそもケヴィンはマット・(ジミー大西)デイモン&ベン・(ザ・尻顎)アフレックと売れない暗黒時代を共に過ごした盟友で、2人がブレイクする契機となった「グッド・ウィル・ハンティング」はケヴィンが製作総指揮を担当している。(因みに脚本はマット&ベン。アカデミー&ゴールデングローブで脚本賞受賞)そんな縁もあってか現在では大スターの2人は同監督の諸作品にチョクチョク顔を出している。(特に「チェイシング・エイミー」はベン・アフレック主演。しかも傑作。)




                  仲の良いベン・アフレック


 そもそも映画が好き過ぎて(しかもB臭のする作品)ケヴィンと特に交流の深いベン・アフレックは出演作品選びがB&マニアック過ぎる為(デアデビルとか)、ハリウッドではやや怪しい立場に追いやられている感は拭えないが、今でもケヴィン監督作には必ず主演若しくは出演している。また、それは役者としてのケヴィンも同様で、ベン出演作にたまに顔を出していたりする仲の良さ。




 さて話は戻って。そんなマット&ベンに匹敵若しくはそれ以上の活躍をケヴィン作品で見せるのが「ジェイ&サイレント・ボブ」。「頭の中が120%下ネタ」のジェイと「99.9%喋らない」サイレント・ボブという役回りで、ケヴィン作品を荒らしに荒らします。


 そんな彼らの出演作品を挙げてみましょう。



 『クラークス』(1994)
 『モール・ラッツ』(1995)
 『チェイシング・エイミー』(1997)
 『ドグマ』(1999)
 『スクリーム3』(2000)
 『クラークス2』(2006)



 殆どがケヴィン作品なのですが、面白いのが2000年の『スクリーム3』への出演。こんなカメオ出演も与えられることを考えれば米国での認知度、そして映画キャラクターとしての成功度が伺えるでしょう。



 そんな彼らが満を持して主演した最高傑作(アホ度合い)がこれ!



 【ジェイ&サイレント・ボブ 帝国への逆襲】(2001)

 (原題:JAY AND SILENT BOB STRIKE BACK)



 なんと日本で劇場公開もされています。






 「ケヴィン組」と称しても過言ではなかろうお馴染みキャストに加え豪華なカメオ出演が盛り沢山のくだらねぇ映画。







 「大麻を地元のコンビニの前でダラダラと生活をするジェイ&サイレント・ボブ。日々の愚行が友人の漫画家(ベン・アフレック)の新ネタになり、2人をモチーフにした漫画が大ヒット!映画化も決定されたことからネットでの心無い誹謗中傷も始まり、これに心を痛めたジェイ&サイレント・ボブはネットへの悪質な書き込みの根源である「自分たちの映画化」を食い止めるべく一路ニュージャージーからハリウッドへ・・・・」



 といった内容だけどあって無い様な物。





 道中遭遇するアホな連中(著名人多数)にひたすら下ネタと差別ネタを投げつけ、しょーもない。(彼らの愚行も然ることながら、周りの演者が凄まじい。)




 出演者一覧




シャノン・エリザベス(アメ・パイの留学生)
エリザ・ドゥシュク(チアーズの転校生)
アリ・ラーター(ファイナル・デスティネーションの生き残り)
ウィル・フェレル(言わずもがな、俺たちフィギュアスケーター公開間近!)
ジェイソン・リー(エネミー・オブ・アメリカでチャリで車に轢かれる人)
キャリー・フィッシャー(レイア姫)
ショーン・ウィリアム・スコット(スティフラー)
ジョン・スチュワート(パラサイトの生物の先生)
ガス・ヴァン・サント(個人的には嫌いな監督)
クリス・ロック(言わずもがな、ヒップホップ・プレジデント!)
ウェス・クレイヴン(最強ホラーエンタメ職人監督)
シャナン・ドハティ(ビバヒルのブレンダ)
マーク・ハミル(ルーク)
ジェイソン・ビッグス(アメパイのパイ・ファッカー)
マット・デイモン(ジミー大西)
ジェームズ・ヴァン・ダー・ビーク(ドーソンズのお兄ちゃん)
ジョーイ・ローレン・アダムス(個人的にマジ大好きなフェロモン女優)


他。

特にリンクは貼ってませんけどね。




上記の彼らの勢いに全く負けずに頑張るんです。彼らは。







映画の最後には何故か「Morris Day & the Time band」が「Jungle Love」を歌い狂い、最高に盛り上がる。

おーうぃーおーうぃーお。


 是非見てみてください。今やフィギュアにもなり世界中でカルトな人気を誇る彼らのアホ度合いを。



 話し出すとキリがないので今回はこの辺で。詳細は気が向いたら。







 



 

2007年12月3日月曜日

コンビ愛。



 世の中色々なコンビがおります。


 荒木&井端とか。


 映画の世界では特に沢山の素敵なコンビがいます。


 ジェイク&エルウッド

 セス&リッチー

 ブッチ&サンダンス

 マイク&マーカス

 ヴィンセント&ジュールス

 マックス&ライオン

 バットマン&ロビン(いささか疑問ではある。)

 ドラゴン&リッキー(リッキーは添え物感大。)

 ジョー&ジェリー

 テルマ&ルイーズ、

 ジェイ&サイレント・ボブ(こやつ等に関しては別途お話しましょうね。)



 ・・・なんて書いていたらキリが無いので思いついただけで止めますが。(もっと追加があったら教えておクリ。)



 そんな中。映画界に彗星の如く現れた愛おしくて仕方ないコンビ。(個人的にですよ、あくまで。)










 「ショーン・オブ・ザ・デッド」の




 ショーン&エド!!(サイモン・ペッグ&ニック・フロスト)


 (ここは敢えてエドガー・ライトは外します。)


 UKアクセントで銃器を持たず果敢にゾンビに立ち向かう姿&その他はやばい!男泣き!いや多分!



 常識のように2人を知っている其処のあなたは良しとして、知らない其処のあなた!絶対観て下さい。絶対に好きになれると思う。

(ホラー嫌いな人も、”~デッド”という名前に負けずに見てみよう!心に残る一本になるに違いない!いや多分!)



 さて、そんな二人がコンビ再結成でハリウッドに殴りこみをかけた超期待の新作がこちら。



 「Hot Fuzz」!!



 前回の「ショーン~」はゾンビ愛に溢れた大傑作だったけれども!


 今回は!なんと!


 ジョン・ウー愛に満ちているらすぃ!。


 なんて僕よりのチョイス!




 久しぶりにワクワクしながら公開日決定を待っていたら!


 なんと!




 未定!




 メジャー配給会社が渋るのは仕方ないとはいえ。


 日本のインディーはナニやってるんだ!


 頑張れ東宝東和!


 行けムービー・アイ!


 GO!シャイ企画!





 「ALLGAYS 2丁目の夕日」


 基!


 「ALLWAYS 3丁目の夕日」




 なんぞより「HOT FUZZ」!



 完全にミスキャストな「恋空」より「HOT FUZZ」!


 あれは新垣ちゃんじゃなくて、Marin似の大塚愛だろう!



 逆か!



 実写版男塾の富樫役が



 照英!




 ナイス!






 と、全く話は脱線しましたけど、そんな風に叫びたくなる位にかなり待ちぼうけ。某ライターの方の公開嘆願署名運動にも参加しやした。



 ビックリマーク多すぎで息切れしました。



 閉店。