2008年1月29日火曜日

ヒース・レジャー

 合掌。未だ信じきれず。

2008年1月28日月曜日

それいけスマート

 はい。当店はオフィス街にある為に(?)土日祝日は基本閉店です。

 さて、本日は店長の私にっこりテリーの本物、テリー・クルーズさん出演の公開を控えている作品に触れてみたいと思います。


 『Get Smart』(2008:ピーター・シーガル)


                キーアートで顔が被るなんて。

 このブログじゃ何故か何度も登場している「フラットパック」の一員で『40歳の童貞男』(2005:ジャド・アパトー)で大活躍の”スティーヴ・カレル”主演作。


 どうやら『チャーリーズ・エンジェル』だったり『ミッション・インポッシブル』だったりといった、所謂昔の名作ドラマの現代映画化の一つのようでして、無論私は見たことなんかあるわけも無いのですが。


                大好きスティーヴ・カレル

 解説を読む限りスパイものだそうで。或る意味007シリーズにしたってパロディは多いし、”スパイ”なり”エージェント○×△”みたいな設定ってギミック多いから「笑い」という要素に関しては事欠かないんだろう、と勝手に一安心。でもこうリメイクばかり続くと旧作ファンのひねくれた否定的レビューなんかも挙がってきちゃったりするんだろうから、より現代的な匂いも含ませつつ旧作の良いところを消してしまうような展開になっていないことを願うばかり。


 とまぁ、見ても居ない旧作、新作への疑心暗鬼は何の足しにもならないので、楽しみな要素を挙げてみよう。


 1、キャストが地味にワクワクする。


  主演のスティーヴ・カレルもそうだけど、脇を固める地味に好きな役者達。


 ・アン・ハザウェイ(お姫様~脱ぐ~こき使われる・・など大躍進。)


               有紗に似てなくも無いアン王妃

 ・ロック様(本名、ドウェイン・ジョンソン名義。コミカルな演技に注目)

            コメディアクターの本領発揮か?ロック様


 ・(にっこり)テリー・クルーズ(ムキ2テカ2な体と気持ち悪い動きに注目)

                本当はこんな、にっこりテリー

 他にも間違いの無い脇役がしっかりドラマをサポート。

 ・ビル・マーレイ(ご存知躁病?アクターの代名詞、最近は渋い親父)
 ・テレンス・スタンプ(いつまでたっても同じ顔。吸血鬼か?)



 そして最近話題の「マシ・オカ」も出演してるらしい。へぇ。舞の海なのに。



 正直、キャストの日本国内での知名度の弱さから公開は怪しいかな?なんて思ってた時期もありましたが、配給会社は(アメリカはワーナーだけど、国内はどこだろ・・)「マシ・オカ」効果を狙って公開に踏み切る可能性大。そうなればアメリカンコメディの門戸が開くきっかけにもなるかもね!





 2、スティーヴ・カレルのキャラがどこまで通用するか。


 彼もれっきとした「フラットパック」メンバー。しかしながら知名度は正直周囲より劣っているのは否めない(日本国内でね。)アメリカでも完全に遅咲きな彼が主演を張るということで、作品自体もどう転ぶか実は怪しいところ。未知数もいいとこですよ。しかもリメイクときた。ううん。不安。

 そんな中でどこまで童貞野郎が笑わせてくれるか。そこがね。楽しみですよ。


 そこでこんなトレーラーを入手。



 『Get Smart』 Trailer

 http://uk.movies.yahoo.com/g/Get-Smart/trailers-3659651.html


 ううん。どう転ぶかね。




 野球刑事も大好きなアン・ハザウェイが走ると巨乳が・・・!


 なんて品の無い店発言は控えるとして。


                野球刑事一押しのアンさん



 公開が待ち遠しい一本なのでした。チャンチャン。

2008年1月24日木曜日

黒尽くめ兄弟2000




 さて。前号で簡単に触れた『Blues Brothers』。

 公開は1980年(日本は1981年)。



 18年の時を経て続編が製作されました。



 『ブルース・ブラザーズ2000』(ジョン・ランディス:1998)


              奇跡の続編(ジョン・ベルーシは不在)

 主演であるジョン・ベルーシなど多くの人間が他界しているにも拘らず音楽に敬意を表するべく作られた続編。タイトルの割りに、2000年まで待てなかったのはご愛嬌。





 正直、前作のような味わい深い「カルト感」は感じられない。ストーリーも狙ったかのように前作をなぞらえて展開する。しかしながら、固定ファンにはそれが心地よいのも事実。20年弱の年月を経て、前作のキャラクターは今どうなっているか・・・のような楽しみが込められている。



 製作に当たって一番のネックは、やはり”ジェイク・ブルース(ジョン・ベルーシ)の不在”。彼のカリスマ性とキャラクターの濃さは全編を通じて画面を埋め尽くしていたから。故人となった今、最早どうすることも出来ないのだが・・。



 そんな空白を埋めるべく、新しくブルースで兄弟の契りを交わす事になるキャストがこちら。



 マイティ・マック(ジョン・グッドマン)(一番右)
 キャブ(ジョー・モートン) (左から2番目)
 バスター(J・E・ボニファント)(右から2番目の子供)


            一番左は18年で太ったエルウッド=ダン


 はっきりいって、彼らがジェイク・ブルース(ジョン・ベルーシ)の穴を埋めるには不充分だったというのが率直な感想。しかし演じている彼らも周囲の人間以上にそれを理解しているに違いない。

 それでも何故彼らは出演を快諾したのか。それは「前作への愛」に他ならない。例えジェイク・ブルース不在であっても、力が及ばずとも、作品に参加できるということが如何に素敵な事なのかが彼らには解っていたのですよ。



 それほど前作は偉大であったわけです。
 (しかしながら新キャストの3人は今すぐ転職出来そうな歌唱力で、これまた圧巻!特にキャブ&バスターは逸材。)

 更に前作の偉大さを感じさせるのは「超有名アーティストの出演」。前作から引き続きJ・B御大(最早この方も故人ですが・・・)、アレサ・フランクリン女史は出演。しかしここで留まらないのが『・・・2000』の凄さ。ありとあらゆるR&B系アーティストが総揃いで作品に敬意を示しています。



 正直あまりブルース音楽?には詳しくないので、本当のファンには堪らない面子であったんだろうけれども、其処までは解らず・・。無念。しかし素人の僕でも解るB・E・キング、E・クラプトン、W・ピケット、やばくキュートなエリカ・バドゥなども居たので、充分でしょう!





 前作のジェイク・ブルースのキャラを使ったコメディ色は『・・・2000』には見られず、コメディ、という点では明らかに見劣りするんだけれども、前作よりも優れているような気がする点が一つ。それは



 「音楽」。



 前作以上に盛り上がるライブシーンや豪華な出演者のソウルフルなボーカル、音楽で繋がる人々が沢山描かれており、その点では前作と双肩若しくは凌駕しているのではないかと私的には思ってしまう。そういった意味でもサントラは必聴&マストバイの逸品。





 2作とも未見の方は間違いなく



 『ブルース・ブラザーズ』→『ブルース・ブラザーズ2000』の順に観賞する事を強く、強くお勧めする。そしてどちらかといえば最低でも前作に関してはマストで観賞して頂きたい。

 そこで何か不思議な「作品への愛?心地よさ?」を感じてくれたなら、それはもう僕等の仲間入り。何度も何度も観賞してその感情を深めて頂きたい。その後にチャレンジする『・・・2000』には不思議なオーラと哀愁と愛が漂っている作品だと気がつく筈です。



 そんな作品です。



 世間の流れに逆らわず、続編だけに質は悪いかもしれません。前作に対して愛を感じていなかった観賞者からすれば駄作の粋に入る代物かもしれません。でも其処には愛があるのです。





 繰り返し自宅で観賞する作品の一つとして現在でも頑張っていただいておりますが、観賞中にやはり「ジェイク=ジョン・ベルーシ」の不在を悲しみ、どこかにジェイクを探してしまう・・・そんな切ない映画でもあります。





 今年は公開10周年です。



 是非この機会にご観賞あれ!ルイジアナ・ゲイターボーイズとの圧巻のバンドバトルは必見!そしてエンドロールのコラボは感涙です。




2008年1月22日火曜日

黒尽くめ兄弟

                                               




 本日も遅い開店。


 先週末全米公開だった『Cloverfield』(原題)。こっちの勝手な心配も意に介せず、初登場で4100万ドル強を叩き出す脅威のスタートを切ったそうな。『ブレアウィッチ・プロジェクト』(ダニエル・マイリック、エドゥアルド・サンチェス:1999)のような手振れカメラの映像に「気分が悪くなるのでは?」と言う不安視した声や、「情報規制のし過ぎで期待が増してしまい、ブーメラン現象が起こってしまうのでは?」といった懸念事項も乗り越えたようで、無事国内公開も4月にパラマウント配給で決定したようです。因みに邦題は『クローバーフィールド/HAKAISHA』だそうで(・・・・)。ま、春が楽しみですけど、ニコ動やらなんやらで映像情報が氾濫してしまいそうで怖いね。最近は。




 また、国内でも満を持して公開された『28週後・・』もなかなかのスタートを切ったようで、一安心。



 さて、こんな他社の話ばかりしてもしょうがない。




 今日は、私にっこりテリーが映画バカ&黒人音楽大好きになって、終いにはこんな飯店まで立ち上げてしまった契機を作った映画についてお話しようかと。


 僕と仲の良い方々なら耳タコかも知れませんが、その映画とは




 『ブルースブラザーズ』(ジョン・ランディス:1980)


                なんと!公開当時の懐かしぃパンフ!

 製作が生まれ年と同じ・・・ってのは運命でしょうか。



 この映画は、「ストーリーを・・」というよりも「映画自体を・・」という作品なので、決して内容的に評価はされていないかも知れない。正確な情報ではないけれども、公開当時の興行収入が先述の『Cloverfield』の初週成績と同じ4000万ドル位だったらしいし、これが高いのか安いのか・・・と言われると安いかでしょうね。間違いなく。



 でも。最高なんだよね。国内公開当時(1981,3月)無論乳飲み子だった僕は劇場で観賞した訳ではないけれども、その後父が借りて?買って?来たVHSやらLDやらで嫌になるほど観賞したのをよく覚えてる。(LDを裏返すのも多分これで覚えた。)


 前にも挙げた様に「ストーリーが面白いから」のめり込んだ訳じゃなくて、「キャッチーなアイコン(黒尽くめの衣装)」、「度が過ぎるスラップスティックコメディ」、「ノリノリの音楽」が幼少の僕の心を揺さぶったんだと思う。


 小学校の時初めて買った洋画のサントラは無論この映画で、喘息の発作が出るまで妹(当時3~4歳)と踊り狂っていたなぁ。必聴。


  サントラ→http://www.amazon.co.jp/Blues-Brothers-Original-Soundtrack-Recording/dp/B000002J5K



 若干話が脱線しましたが、そもそもはSNL(言わずもがな「サタデー・ナイト・ライブ」)で人気だったジョン・ベルーシ(ジェイク)とダン・アイクロイド(エルウッド)の演じた同キャラクターの映画化。基本はキャラ押しのスラップスティックコメディだったんだけど、音楽愛に溢れる歌等のパフォーマンスが生きてる映画。


                ジョン・ベルーシasジェイク


                 普段のジョン・ベルーシ


                ダン・アイクロイドasエルウッド


                さっぱりまともな普段のダン。


                 

 今は故人のジョン・ベルーシが傑作『アニマルハウス』(ジョン・ランディス:1978)の大ヒットで怖いものなし!になったいいタイミングで製作された作品だけに(=ジョン・ランディスも怖いものなし。)やりたい放題だったに違いない。「これでもか!」というカークラッシュや、「そんなにか!」というようなベタな笑いまで盛り込まれたアクション・コメディでありながら、作品の「音楽に対する愛の深さ」からジェームス・ブラウン御大(合掌)、レイ・チャールズ御大(合掌)、アレサ・フランクリン女史ジョン・リー・フッカー御大(合掌)、キャブ・キャロウェイ御大(合掌)等(こっそりチャカ・カーンとかも居たりする。)の超豪華アーティストが出演を快諾し、ゲスト出演&大熱唱!。これだけでも必見でしょうが!


               我の強いジョン・ランディス監督


 特に物語の終盤、パレスホテルのステージは男泣き。感涙。多分僕の「ホーンセクション入り大合唱バンドサウンド好き」はこの映画から来ている。いつ見ても鳥肌が立つ熱狂!もうたまらん。


               Blues Brothers Bandのみなさん

 アレサ・フランクリンとのコラボレーションが楽しめる「Think」、
 レイ・チャールズの伴奏から街中で歌う「Shake a tail fether」、
 JB御大が牧師に扮して信者聴衆を卒倒させる「Old Landmark」等


            アレサ・フランクリン経営のダイナーにて。


 思い出すだけでワクワクする。

 大体、JBが牧師ってオイ!でしょう。

 本編中に流れる音楽の著作権絡みで一時は手に入れることが難しくなっていましたが、現在ではDVDで(しかもロングバージョン!)入手出来る様になりました。ジョン・リー・フッカーの演奏もノーカットで収録。幸せ。



 本作のキャストの殆どが現在故人であり(ジョン・ベルーシ、ジョン・キャンディ等)、そんな彼らの生き生きした姿を見られるのも魅力一つ。




 興行収入を見ても決して大ヒット作ではないのですが、固定ファンは根強く存在しており、「カルトなんだけどメジャー」な作品の代表の一つでしょう。



 ブルースブラザーズのライブを青山のブルームーンに行ったりもしました。そのくらい好き。出会えて良かった。映画と音楽の素敵さを教えてくれて有難う。



 僕の中ではそんな記念碑的な作品なのでした。


 因みに『ブルース・ブラザーズ2000』という続編も出ております。


 こちらについては明日お話しましょう。




           レイ・チャールズの楽器店で思わず踊る二人。

 『Do you see the lights?』


                          

2008年1月17日木曜日

1月19日

 1月19日。個人的には年始早々非常に楽しみな日でして。


 まずは全米で公開される(向こうでは18日)『Cloverfield』(原題)。
 一体どんななのか!?って事が楽しみ。


                   『Cloverfield』ポスター

 世界の終わりを彷彿させるこの不気味なポスター!自由の女神は様々なディザスター系映画やSF映画で散々痛めつけられて来ている、所謂「アメリカの象徴=アメリカの崩壊(世界の崩壊)」の便利なアイコンな訳ですが。いつ、どんな形で壊されてもワクワクしますね!



 TV屋上がりで「M:I-3」の監督だったJ.J.エイブラハムズが製作に関わっているようなのですが、公開直前までまともなスポットや抜き映像も流さずに完全にヒミツを守り通しているそうで。界隈では「どんな映画だ!」「ブレアウィッチ+グエムルらしいぞ!」とか、様々な憶測が飛び交ってます。
 『Cloverfield』(原題)トレーラー

 http://www.youtube.com/watch?v=IvNkGm8mxiM


 このトレーラーを見る限り、手持ちカメラで臨場感を出しながら、モンスター?取り敢えず”大きな何か”が出て来る感じなのかな。映画たるやこう在るべきですよ!というような娯楽作になるのか?とワクワクもんです。主人公が日本に行く設定から物語が始まるようで、若しやすると日本が絡む展開もあるやも知れず、一日本人としても楽しみ。


 しかしながら、「ブーメラン現象」ってのは怖いもんで、大コケする可能性も大。情報規制が敷かれて観客の期待は膨らむばかりだから、反動も凄いだろうなぁ。映像に金をかけたのか著名役者の色を嫌ったのか、出演者に有名どころはキャスティングされておらず、そこも或る意味不安要素。



 お正月映画の終末系映画『AVP2』『アイ・アム・伝説』は期待しすぎて悲しくなってしまったので、これには頑張って欲しいな。全米の評判が不明な事もあり、国内の公開に関しては未だ情報が入ってきてないけど、是非観賞したい作品です。(アメリカではパラマウント配給。)





 さて、場所は変わって国内ですが。


 1月19日に公開の映画で要注目作がこれ!



 『28週後・・・』

                 期待大!続編『28週後・・・』

 前作、『28日後・・・』から早5年。既にライターや関係者の方々は試写等で観賞済みのようですが、軒並み評価が高く。懇意にしていただいている映画ライター兼翻訳業兼ミュージックマスターの小林真里氏
(※氏の情報が早すぎる熱いブログ。 http://ameblo.jp/masato-ny/
 によれば「前作よりいい。絶対見ろ!」とのこと。半端じゃなく期待が高まってます。有難う真里さん!もう我慢できません!


                   前作『28日後・・・』

 
 前作で主演していたキリアン・マーフィーとナオミ・ハリスは現在ではそれぞれハリウッドで大活躍中。特にナオミは某ディズニー系海賊映画に重要な役で出演し深くその存在を印象付けてました。







 ~『28日後・・』あらすじ~



 舞台はロンドン。動物実験の被験体だった猿が感染していた「激しく、即効性のある怒りを発するようになる」ウィルス。或る事件からそのウィルスは人間に侵食し蔓延していく・・・。事件から28日後。交通事故で昏睡状態にあった主人公は(キリアン・マーフィー)目覚めるも、ウィルスが蔓延し死の世界と化した街に唖然とする。数少ない感染を免れた人々との生き残りをかけたサバイバルがはじまる・・・






       『28日後・・・』より、目覚めたらだーれも居ないジャン!の図

 前作はこんな感じでかなり面白い!UK発の作品としては特にクオリティ高く、またウィルス感染者は所謂「ゾンビ」と同類の存在の様に見られる為、新種のゾンビ系?映画としても評価され公開当時は話題騒然でした。この感染者は「ゾンビのようだけど厳密にはゾンビじゃない」為、未感染者を見つけると猛然とダッシュで迫ってくるわけです!この演出は以前も話題に挙げた『ドーン・オブ・ザ・デッド』(ザック・スナイダー:2004)の「ゾンビ猛ダッシュ!」演出に少なからず影響を与えたと思われます。



        『28日後・・・』より感染者全裸でダッシュ!の図







 さて、そんな前作を屋台骨に、ドラマとして、サバイバル物として、ホラー?として更に進化を遂げて帰ってきた続編『28週後・・・』。タイトル通り感染から(若しくは前作の終わりから)28週後(大体半年強か。)が舞台。今回はUKが誇る「見た目から発狂アクター」と信じて止まない名優、



 ロバート・”リグビー”カーライルさん


     『28週後・・』より、感染者から必死で逃げるロバート・カーライル

 が主演。感染せずとも終始発狂していそうな映像が想像出来てしまう不思議な感じ。ナイスキャスティング!そんな彼のダメ発狂オヤジっぷりが全開で物語りは展開していくらしい。


 ううん。未だ見ていない作品を語るのには限界があるので、この位しか書くことが無いけど、前出のライター小林氏曰く「『28日後・・』を観賞していなくとも充分楽しめる。必見。」との事。この機会に是非劇場に足を運んでみよう。間違っても僕はFOXの回し者じゃないけど、お勧めには変わりない!

2008年1月16日水曜日

フラットパック

 前回ちらりと名前を出した「フラットパック」。所謂正式ではないんだけれども全米ではコメディ(を主に)映画製作をしている集団として認識されています。




 そもそも「フラットパック」は「ブラッドパック」のパロディです。



※ブラッド・パックってのは80年代に活躍した、将来を有望視されていた若手俳優の集まりのこと。エミリオ・エステベス、チャーリー・シーン、ルー・ダイアモンド・フィリップス、ロブ・ロウ、マット・ディロン、ラルフ・マッチオ、パトリック・スウェイジ、アンドリュー・マッカーシー、C・トーマス・ハウエル、ダイアン・レイン、デミ・ムーア、ジャド・ネルソン、キーファー・サザーランド とか、この辺の人たちの総称(リアルタイムで知っているわけではないので実際怪しいけど、多分この辺の人たち。今残ってるのは僅かですね。)。


 さて、話を元に戻して。



 構成員(とされている人々)


 ベン・スティラー

 オーウェン・ウィルソン



 ルーク・ウィルソン


 スティーヴ・カレル


 ウィル・フェレル

 ヴィンス・ヴォーン


 ジャック・ブラック(準構成員?)




 主催者?代表?は今や知らない人は居ないであろう大スター


 ”ベン・スティラー”(以下、ベン)

               ベン・スティラーin『ズーランダー』

 彼が自分の出演作、監督作にお気に入りの俳優を集めて製作をしだした事が契機になって「フラットパック」が構成されたとされてます。



 そもそもベンは喜劇俳優一家に生まれて自身もSNLやらMTVやらで活躍をしており『太陽の帝国』(スピルバーグ:1987)で映画デビュー、そしてみんなのバイブル『リアイティ・バイツ』(ベン:1994)では監督デビュー&出演を果たして、以降は順調に映画界での地位を築いております。


             我等の青春ムービー『リアリティ・バイツ』

 「フラットパック」が形成され始めたのはそんな彼が監督した『ケーブル・ガイ』(ベン:1996)かと思われます。ジム・キャリー主演のサイコホラー・コメディ?っていう微妙な立ち位置にある妙な作品なんだけど、おかしさと笑えない恐ろしさが巧くブレンドされていて、作品の評価はそこそこ高かった筈。

                   怪作「ケーブル・ガイ」

 その作品に現構成員であるオーウェン・ウィルソンだったりジャック・ブラックだったり、当初は構成員となってもおかしくなかったジャニーン・ガロファロだったりが集められて、今の礎が出来たとされています。

 必然的にオーウェンが参加すれば弟のルークも参加することになり、(ブラコンですからね。多分。)ベンのSNL絡みでウィル・フェレルとスティーヴ・カレルも集められ・・・てな感じなのかな。





 現在の「フラットパック」の状態になった最近作はやっぱり『ズーランダー』(ベン:2001)。この作品はベンが嫁を見つけるきっかけだったり、ヴィンス・ヴォーンやウィル・フェレルが新しく仲間入りしたり、色々と「フラットパック」の歴史には欠かせない作品。しかもドが付く馬鹿な映画。他にもかなり豪華なゲストが出演していたりするし、唖然とする位アホな展開の映画なので是非観賞することをお勧めします。必見。

                 必見の『ズーランダー』

 さて、「フラットパック」の凄いところは”構成員全員が単品で主演を張れる人間ばかり”と言うこと。それ故、複数の構成員が「フラットパック」を離れて別作品で主演&共演することも屡。ま、製作だったり何かしらで「フラットパック」関係者が絡んでいる可能性は有るんだけど、其処まではわからにゃぁい。最近では各々の出演料も高騰してきてしまっているが故、勢ぞろい!な作品は皆無に等しい反面、2~3人で他所へ出演のケースは少なくない。



 基本、アメリカのコメディってのはホラーよりも日本に入って来辛い(字幕だけじゃ面白さは伝わらないからね。)のが現状(特にブラック系)なんだけど、彼ら「フラットパック」の作品はキャラ立ちした各々の雰囲気や大袈裟な演技で笑う内容が殆どなので、かなり諸外国受けが良いはず。



 前回でも挙げた、現在公開中の『俺たちフィギュアスケーター』(ウィル・スペック&ジョシュ・ゴードン:2007)。今までなら間違いなく未公開DVDスルーになる筈の作品だけど、全米での知名度や、潜在的「フラットパック」ファン、そしてGAGAの宣伝の巧さが絡み合って公開、そして大成功を収めている。これも「受け容れやすいコメディ」だったからであって。主演は「フラットパック」の稼ぎ頭、ウィル・フェレルだし、製作にはベンも名を連ねていますしね!。



 他にも「出稼ぎ作品」は沢山あって。

 ミート・ザ・ペアレンツ
 ロイヤル・テネンバウムス ※これは微妙だな
 アダルト・スクール(未)
 ウェディング・クラッシャーズ(未)
 オレンジ・カウンティ(未)
 俺たちニュースキャスター(未)
 ドッジボール
 ナイトミュージアム
 テネイシャス・D・イン・ザ・ビッグ・オブ・デスティニー(原題)
 隣のリッチマン(未)
 メリンダとメリンダ(何気に)


 ・・・・・・・・


           『ドッジボール』よりお互いを罵り合うの図

 他にも沢山あるんですけど「フラットパック作品」と「出稼ぎ作品」の線引きが難しくなることが判明。でも、少なからず彼らが関係している作品たちなり。

          『アダルト・スクール』より、ウィル、ルーク、ヴィンス


 構成員の色々な活動のセイもあってか、一定の製作者や監督の作品を好む傾向が少なく無く、トッド・フィリップスやジャド・アパトゥとは交流が特に深いみたい。




 ほらでた。ここで出ましたジャド・アパトゥ。(以下、ジャドアパ)



 構成員のスティーヴ・カレル主演の『40歳の童貞男』は前回も挙げましたけどんも。監督はジャドアパ。彼はフラットパックの礎でもある「ケーブルガイ」の製作でもあったりするんです!しかも前回挙がった『俺たちニュースキャスター』も製作!しかもこの映画、同じく前回登場セス・ローゲンも出演してるんだなこれが!



 ベン発信の「フラットパック」は今や7人では収まりきらず、ジャドアパや他の監督、製作者を巻き込んで大きな渦を作り出しています!セスもそのうち絡んで、超楽しみな感じになってくるんじゃなかろうか!?構成員予備軍もチラリホラリと名が挙がってきている「フラットパック」の今後に請うご期待。




 構成員は各々非常にコッテリしているので、後日改めて追及していこう。


  

2008年1月15日火曜日

ローゲン


 気がつきゃやっぱり3日坊主の更新で。書くネタも思いつかなきゃ無いモンだな・・と自分の映画に関する知識の浅さと狭さに残念な日々。ま、マイペースで思った事を書いておけば良いか。何て。思うわけですが。



 さて、全米での興行成績や評価が頗る高くとも、作品の質以前に、出演者の知名度だったり宣伝が難しそうだったり、非常に偏ったジャンルだったり、日本と諸外国の文化の違いによって受け入れられないだろう・・と判断されたり、といった様々な理由で劇場公開を見送られ、気がつきゃとんでもないタイトルを付けられてDVD新作レンタルコーナーにシレっと並んでいる不甲斐無い作品は多々有りまして。



 特に、ホラーやコメディといったジャンルは作品の質がどれだけ高くとも、劇場公開した際の興行収入と照らし合わせるとどうしても割に合わない・・といった事象が起こり得るために公開が見送られるケースが非常に多い。(現在公開中の「俺たちフィギュアスケーター」なんぞは公開が奇跡だと思う。よく粘った。)

             大評判の「Blades of Glory」

 つまるところ良作≠劇場公開ではなく、お金になりそう=劇場公開なわけで。特に今シーズンのお正月映画は悲惨の一言。


 以前述べた「Hot Fuzz」も映画関係者や一部のファンから公開切望の声が挙がっており、公開に向けての署名運動にまで発展してきているが、この現象も最近の映画業界では珍しい話ではない。



 そもそも日本国内には5大メジャー配給会社ってものがあります。



 ワーナー
 20世紀FOX
 ディズニー(ブエナビスタ)
 UIP(パラマウント、ユニバーサル)※解体しちゃいました。
 コロンビア(ソニー)

 これに、ドリームワークスを配給する角川だったり、色々あるわけですが。


 アメリカ本社から権利を有する作品が全て日本国内に入ってくるわけでは無く、入ってくるまでに日本の各インディ配給会社(GAGAとかアスミックとか)に横流れしたりするわけで。(無論買い手が付かなきゃDVDスルー。)



 そんな水面下でのやり取りが存在するわけで御座いますが、劇場でもご家庭でも、本編が始まる前に流れる配給会社や制作会社のロールをじっくり見ると面白いかも知れません。無茶苦茶な流れで日本に入ってきてたり、劇場公開とDVDでは権利元が違ったりと結構面白いです。



 脱線してしまいましたが、そんなやり取りの中でも見過ごされてしまう未公開映画の中には佳作良作が盛り沢山です。寧ろ地味だけど話はとてもいい!なんてカルト的映画は未公開に集中してます。いいじゃねぇか1アメリカで売れたんだから日本でも見せろ!そんな声が聞こえてきます。


 そんな声の原因の一人が、今現在アメリカで最も注目されている内の一人


 ”セス・ローゲン”
                完全に老け顔のセス

 1982年生まれで年下ですが、全く持ってそう見えない貫禄のある顔と体。


 カナダ出身の彼は本土ではかなりの有名なコメディアンであり、また脚本家、プロデューサーとしても注目されている、「顔だけじゃない」次代のスター&クリエイターになるであろう一人。


 そもそもTVシリーズでの活動がメインだった彼。SNLにも出てたりする有名人。チョビッと『ドニー・ダーコ』(リチャード・ケリー:2001)に出たりしてたりしたらしいけどよく知らない。

 コメディ集団”フラットパック”総出演(彼らに関しては別途。)の『俺たちニュースキャスター』(アダム・マッケイ:2004、これも無論未公開。タイトルからも判るようにウィル・フェレル主演の馬鹿映画。「俺たちフィギュア・・・」の邦題はここから来てます。)の出演より映画にも顔を出すようになり、『40歳の童貞男』(ジャド・アパトゥ:2005)ではかなりの肝役を演じ注目され、満を持して昨年全米で公開された主演映画「Knocked'up」爆笑大ヒットだったそうな。(しかし、こちらも日本公開の予定はあるものの、それも怪しいとか。DVDかな・・)

      フラットパック最高傑作「俺たちニュースキャスター」
        馬鹿が移りそうな様子のおかしいテンションの彼ら。

 他にもシュレック3に声の出演してたり、公開が待ち遠しいジャック・ブラックが声主演のアニメ「Kung-hu panda」にも出ていたり、フラット・パック系映画にちらり顔を出していたり。かなり大忙しだし、公開作もかなり控えているようで大注目ですよ。彼は。


        公開切望!大ヒットうっかり妊娠映画「Knocked’up」


 そういえば『Walk Hard:The Dewey Cox Story』にも出てる?関わってる?ようで、気になる映画に必ず関わっているジャド・アパトゥ&セス・ローゲンはたまりません。この『Wali Hard:・・・』はあのキモメン怪優ジョン・C・ライリー主演のモキュメンタリーだ!見たい!しかも配給ソニー!頑張れ!



          大注目の怪作「Walk Hard:The Dewey Cox Story」


 さぁ。そんな将来が楽しみな年下のコメディアンの彼。彼が製作総指揮、脚本、出演を兼ねた渾身の映画がこれ!


 『Superbad』(邦題:スーパーバッド 童貞ウォーズ)


 来週、1月23日に某メジャー配給会社からリリースされる逸品。業界内からは公開を切望する声が相次いでおりましたが、トホホな邦題と共に堂々DVDスルー。
                 呆気にとられる童貞たち

 しかし、無論侮る無かれ。タイトルに騙される無かれ。氾濫している「ロストヴァージン系ティーンコメディ」と思う無かれ!
                   暴れるマクラヴィン

  ~あらすじ~


 高校卒業を間近に控えた冴えない童貞3人組。大学は別々になることも決まり、最後に一花!と行きたい所だが、パーティーにも誘われず、3人で地味に盛り上がる残念な日々。

 ひょんな事から意中の女子にホームパーティーに誘われたセス(ジョナ・ヒル)は仲間2人とフェイクIDを駆使してアルコールをゲットする為に奔走するが・・・





 なんていう意外とありがちなお話。しっかし!下ネタもさることながらBLもびっくりの男同士(しかも冴えない童貞)の熱い友情話へと展開していくのだ!涙必至!『40歳の童貞男』(未見の方は是非)のように下ネタだけじゃない、タダじゃ済まさない素敵な物語が展開します。


                男子必見「40歳の童貞男」


 サントラも激アツで終始70’sのSoulやFunkが鳴り響く!野球刑事は必見&必聴じゃなかろうか。ブーツィー御大の客演やノリノリのBar-Kays他、たまりませんラインナップ。


 出演者も現在公開中の「Juno」でナイス演技を魅せるマイケル・セラ。小生のmixiネームにもなっているマクラヴィン役(フォーゲル役)のクリストファー・ミンツ=プラッセ。彼最高。巨体を存分に駆使して全米で評価が高まるジョナ・ヒル。そして何より、老け顔過ぎるセス・ローゲン!


 脱線し過ぎですが、今回のトピックである



 ・未公開
 ・フラット・パック
 ・ジャド・アパトゥ
 ・セス・ローゲン
 ・アダム・マッケイ


 などは今後もガシガシ言及していき、ファン層を広げ、最終的には丸の内サロンパスルーブルで公開させてやる!と切に思うのでありました。 


           40歳で童貞は悲惨な脱毛を強いられるの図