2008年1月22日火曜日

黒尽くめ兄弟

                                               




 本日も遅い開店。


 先週末全米公開だった『Cloverfield』(原題)。こっちの勝手な心配も意に介せず、初登場で4100万ドル強を叩き出す脅威のスタートを切ったそうな。『ブレアウィッチ・プロジェクト』(ダニエル・マイリック、エドゥアルド・サンチェス:1999)のような手振れカメラの映像に「気分が悪くなるのでは?」と言う不安視した声や、「情報規制のし過ぎで期待が増してしまい、ブーメラン現象が起こってしまうのでは?」といった懸念事項も乗り越えたようで、無事国内公開も4月にパラマウント配給で決定したようです。因みに邦題は『クローバーフィールド/HAKAISHA』だそうで(・・・・)。ま、春が楽しみですけど、ニコ動やらなんやらで映像情報が氾濫してしまいそうで怖いね。最近は。




 また、国内でも満を持して公開された『28週後・・』もなかなかのスタートを切ったようで、一安心。



 さて、こんな他社の話ばかりしてもしょうがない。




 今日は、私にっこりテリーが映画バカ&黒人音楽大好きになって、終いにはこんな飯店まで立ち上げてしまった契機を作った映画についてお話しようかと。


 僕と仲の良い方々なら耳タコかも知れませんが、その映画とは




 『ブルースブラザーズ』(ジョン・ランディス:1980)


                なんと!公開当時の懐かしぃパンフ!

 製作が生まれ年と同じ・・・ってのは運命でしょうか。



 この映画は、「ストーリーを・・」というよりも「映画自体を・・」という作品なので、決して内容的に評価はされていないかも知れない。正確な情報ではないけれども、公開当時の興行収入が先述の『Cloverfield』の初週成績と同じ4000万ドル位だったらしいし、これが高いのか安いのか・・・と言われると安いかでしょうね。間違いなく。



 でも。最高なんだよね。国内公開当時(1981,3月)無論乳飲み子だった僕は劇場で観賞した訳ではないけれども、その後父が借りて?買って?来たVHSやらLDやらで嫌になるほど観賞したのをよく覚えてる。(LDを裏返すのも多分これで覚えた。)


 前にも挙げた様に「ストーリーが面白いから」のめり込んだ訳じゃなくて、「キャッチーなアイコン(黒尽くめの衣装)」、「度が過ぎるスラップスティックコメディ」、「ノリノリの音楽」が幼少の僕の心を揺さぶったんだと思う。


 小学校の時初めて買った洋画のサントラは無論この映画で、喘息の発作が出るまで妹(当時3~4歳)と踊り狂っていたなぁ。必聴。


  サントラ→http://www.amazon.co.jp/Blues-Brothers-Original-Soundtrack-Recording/dp/B000002J5K



 若干話が脱線しましたが、そもそもはSNL(言わずもがな「サタデー・ナイト・ライブ」)で人気だったジョン・ベルーシ(ジェイク)とダン・アイクロイド(エルウッド)の演じた同キャラクターの映画化。基本はキャラ押しのスラップスティックコメディだったんだけど、音楽愛に溢れる歌等のパフォーマンスが生きてる映画。


                ジョン・ベルーシasジェイク


                 普段のジョン・ベルーシ


                ダン・アイクロイドasエルウッド


                さっぱりまともな普段のダン。


                 

 今は故人のジョン・ベルーシが傑作『アニマルハウス』(ジョン・ランディス:1978)の大ヒットで怖いものなし!になったいいタイミングで製作された作品だけに(=ジョン・ランディスも怖いものなし。)やりたい放題だったに違いない。「これでもか!」というカークラッシュや、「そんなにか!」というようなベタな笑いまで盛り込まれたアクション・コメディでありながら、作品の「音楽に対する愛の深さ」からジェームス・ブラウン御大(合掌)、レイ・チャールズ御大(合掌)、アレサ・フランクリン女史ジョン・リー・フッカー御大(合掌)、キャブ・キャロウェイ御大(合掌)等(こっそりチャカ・カーンとかも居たりする。)の超豪華アーティストが出演を快諾し、ゲスト出演&大熱唱!。これだけでも必見でしょうが!


               我の強いジョン・ランディス監督


 特に物語の終盤、パレスホテルのステージは男泣き。感涙。多分僕の「ホーンセクション入り大合唱バンドサウンド好き」はこの映画から来ている。いつ見ても鳥肌が立つ熱狂!もうたまらん。


               Blues Brothers Bandのみなさん

 アレサ・フランクリンとのコラボレーションが楽しめる「Think」、
 レイ・チャールズの伴奏から街中で歌う「Shake a tail fether」、
 JB御大が牧師に扮して信者聴衆を卒倒させる「Old Landmark」等


            アレサ・フランクリン経営のダイナーにて。


 思い出すだけでワクワクする。

 大体、JBが牧師ってオイ!でしょう。

 本編中に流れる音楽の著作権絡みで一時は手に入れることが難しくなっていましたが、現在ではDVDで(しかもロングバージョン!)入手出来る様になりました。ジョン・リー・フッカーの演奏もノーカットで収録。幸せ。



 本作のキャストの殆どが現在故人であり(ジョン・ベルーシ、ジョン・キャンディ等)、そんな彼らの生き生きした姿を見られるのも魅力一つ。




 興行収入を見ても決して大ヒット作ではないのですが、固定ファンは根強く存在しており、「カルトなんだけどメジャー」な作品の代表の一つでしょう。



 ブルースブラザーズのライブを青山のブルームーンに行ったりもしました。そのくらい好き。出会えて良かった。映画と音楽の素敵さを教えてくれて有難う。



 僕の中ではそんな記念碑的な作品なのでした。


 因みに『ブルース・ブラザーズ2000』という続編も出ております。


 こちらについては明日お話しましょう。




           レイ・チャールズの楽器店で思わず踊る二人。

 『Do you see the lights?』


                          

0 件のコメント: