2008年4月7日月曜日

映画低迷期

 





 先日述べた「Cloverfield」が国内でも公開となり、ま、所謂”トンデモ映画”の匂いが若干する事が発覚しテリーちょっぴり残念。 





 なんて何事も無かったようにシレっと始めてみましたが、皆さんお元気でしょうか。








 さて。前回からの続き・・となるとアカデミー賞関連、その前は何故かジョン・ランディスについて掘り下げており、何がなにやらグチャグチャなまま放置してたわけですが。アカデミーに絡めたお話で一つ。








 先日観賞してまいりました!80回アカデミー賞助演男優賞他4部門を制覇したコーエン兄弟の傑作となった、








 「ノーカントリー」(No country for old men)














 アカデミー賞効果もあってか、現地での興行収入もローバジェット映画の割には大成功ともいえる金額を叩き出しており、コーエン兄弟の懐と心は今最高に満たされていることでしょう。





 このテリー、珍しく面白いと大きな声で言える映画でした。





 


 お世辞にも派手とはいえないキャストに殺風景以外の何物でもないテキサスい風景、シンプルなストーリー展開。しかも現代では受け入れられがたい長尺。なのになのに。最高に興奮できた。








 そもそもこの映画、ジョエル&イーサンのコーエン兄弟が製作、脚本、監督を行っている。(このスタイルが兄弟の映画製作の仕方。殆ど全ての作品がこのスタンスで製作されてる。)この兄弟の手がける作品の殆ど全てが物悲しい人間の性と厳しい現実を描いており、(そこには愉快な展開も勿論あるけれど)基本的に「読後感」がいい作品はあまり無いと個人的に感じている。





 今回の作品もそれに近い物があるので、そういった映画をお金払ってまで鑑賞したくない人にはお勧めしにくいけれども、少しでも興味があれば是非観賞することをお勧めしたい!。





 アカデミーの賞レース予想の時点で殆どの評価が





 助演男優・・・ノーカントリー(ハビエル・バルデム)


 


 と回答していたんだけど、全く持ってその通り。他の作品のノミニーたちとの比較をせずとも黙って賞をあげたい位のもの凄い演技でした。いやまじで。








 そんなハビエル・バルデムはこんな人。








 普段は濃い、非常に濃い男前。ただでさえ見られただけで妊娠しそうな眼光、男なら睾丸が壊死して一生敗北宣言してしまいそうな「男を黙らせ女を喜ばせる」威圧感があるのに、その彼が21世紀を代表するホラー演技をするもんだから半端じゃなかった。どういった様子だったのかは是非自分で確かめていただきたい。








 あくまで私見ではあるけれども。ハビエル君をキャスティングしたことが今回の映画の大成功を呼んだとしか思えない。彼の演技が無かったら演出も編集も大きく違ったに違いない。多分賞レースに作品として食い込めていなかっただろうな。








 



 それだけ鋭い演技をしているハビエル君の勇姿を是非ご堪能下さい。



 因みにハビエル君。スペインの国民的俳優で以前にも「夜が来る前に」でアカデミー賞にノミネートされた経験がある。しかも今の彼女がペネロペ・来栖ときたよ。ああ、スペイン人に生まれたい。

 
 因みにあまりスポットを当ててないけれどもこの映画。素敵な役者が沢山出ていて所謂「激渋い演技合戦」をしてます。

 トミー・リー・ジョーンズ(言わずもがな)
 ジョシュ・ブローリン(グーニーズのお兄ちゃんね。)
 ウディ・ハレルソン(ナチュラル・ボーン・キラーズのハゲ)

 などなど。

 いろんな意味で必見なので是非ご観賞あれ!

3 件のコメント:

ウンチク検事 さんのコメント...

ひそかにマメにチェックしてっから。

デカ さんのコメント...

昨日見ましたよう。ノーカントリー。

分からない点が多すぎるので、今度飲みながら教えてください。

おかっぱ頭が夢に出てきそう。涙。

有馬記念 さんのコメント...

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