2008年6月9日月曜日

邦題。

 日本で映画が公開されるに当たって、英語表記のままじゃなんのこっちゃ全然解らないもんだから、鑑賞者が解りやすいように邦題をつける。

 「Close Encounter of the Third Kind」
 →未知との遭遇

 「Clockworks Orange」
 →時計仕掛けのオレンジ

 
 こんなのは、本来の意味も含めて「粋」な一つの芸術として昇華させてもいいようなナイスな邦題だと思っております。個人的に。というよりも、昔は極力「日本オリジナル」の色を出さないように、シンプル且つ頭を使って邦題をつけていたのが功を奏していたのだと思われます。


 その後になって、邦題をつける際には「訳」では無く「そのまま横文字」をつける傾向が強くなります。これは一重に、「ハリウッドもややこしい長いタイトルは避けるようになった」背景が。

 長いタイトルを避ける→短くてインパクトのあるキャッチーなタイトルをつける→日本国内でも横文字に耐えうる短さ&インパクトのあるタイトル な訳で。

 「JAWS」→ジョーズ
 「OMEN」→オーメン
 
 とかね。


 この時期を過ぎると、殆どが英語タイトルをそのままカタカナにする邦題が増えてきます。そう。このころから様子がおかしくなってきた。

 なぜなら。レンタルビデオの繁栄&未公開映画の氾濫があるからなのです。

 続きは次回。
 

2008年6月6日金曜日

ムービーサマー!!


 いやぁ。身辺も大分落ち着いてきたので久しく更新だよ。


 6月に入ると、突然新作公開映画の量が増えます。サマーシーズンの到来。


 そもそも5月(GW近辺)は「映画を劇場でかけてもあまり入りが良くない」ってのが業界の常だったらしく、その皺寄せが6月以降に来るからなんだろうけど。


 でも近年、「スパイダーマン3」やら「ダ・ヴィンチ・コード」やらは果敢に5月公開に挑み、何とか成功を収めてきているので「5月敬遠」傾向は薄れて来ているのかしら。


 洋画なたまだしも、今年の特異な現象の一つともいえる「5月に邦画だらけ」は異様でしたね。特に「相棒」以外大コケ(というか作品自体が酷いらしい。)

という悲惨な結果。これを受けてまた来年から「5月離れ」が目立つかも知れませんね。



 さて。6月以降、楽しみな映画が増えます。


 軽く挙げると


 REC

 幻影師アイゼンハイム

 JUNO

 イースタン・プロミス

 ザ・マジックアワー

 アフタースクール

 リボルバー

 ラスベガスをぶっつぶせ

 インディ4

 ハンコック

 HOT FUZZ

 アイアンマン

 ダークナイト


 ・・・・など



 上記以外にも腐るほど映画は公開されるわけですが、中でもお勧めしたいのが


 「JUNO」と「HOT FUZZ」。


 両者とも大箱でかかる規模の映画では決して無いんだけれどもかなり傑作。

(※「JUNO」は宣伝会社の人に聞いたら江戸らいふのライターさんは観賞済みだそうで。面白かったでしょ?山下さん言ってたよ。)


 「JUNO」


 16歳のアウトロー女子高生が妊娠して大騒ぎする話。



 
「HOT FUZZ」


 敏腕巡査とオタク巡査が寒村の事件に挑む!ヤヴァイ話。



 騙されたと思って是非観賞してみるがよろし。


 

2008年5月2日金曜日

ニック・キャノン

 ご存知の方も多いと思うが、本日、恐ろしいニュースが世界を巡った。
 かの太っちょディーバ、魔羅嫌、基、マラ嫌キャリーの再婚報道である。

 御年38の彼女が選んだお相手は、チーム松坂世代でもある「ジゴロ」代表のシンガー&アクターな彼。ニック・キャノン。


 マラとの年の差10年以上と中々驚異的な結婚であはあるが、世界的に30代の大人の魅力ある女性が注目されてきている中で、精神的、財産的な面も含め、売名的にもかなりよいPRになることは間違いない。やるなジゴ郎。

 さて、マラとジゴ郎、二人とも基本はボーカルな訳ですが、他のセレブリティと同様に映画出演も果たしているわけで。

 特にマラは、ネットリ助平ボーカルで全米はおろか世界中の女子の股間を水浸しにする「歌う生殖器」エリック・べネイと共演し見事に歌以外のセンスの無さを露呈してしまった「グリッター」が有名。あれを境に彼女の体型はアレサ・フランクリン化が進んでいったのです。相当ショックだったんだろうな。


 一方のジゴ郎は、小品ながらも作品数は多い。デビューの「ドラムライン」をはじめ、ローラースケート場の謎のアフロを演じた「ロール・バウンス」、群像劇で評価の高い「ボビー」や、へんてこサッカー映画「GOAL2」にも出ている。

 がしかし。やっぱり評価は決して高くは無い。最近はアニメ映画で声の出演をしたり、ゾンビ映画出たり、といろいろ頑張っているみたいなだけに残念。


 歌手から役者に転向して大成功を収めている例としてやはり我等のウィルは欠かすことが出来ないんだけど、こうしてみると、ウィルにはなりきれずにジゴ郎のままなアクターが多いことに気がつく。

 BOWWOW
 RZA
 Mos Def
Ice Cube
 LL Cool J
 Ice T
 Snoop Dogg
 Andre 3000
XZIBIT
 ・・・・・・・・・・

 なんて挙げていってもきりが無いし、まだまだ居るわけですが。(歌が本業の軸をぶらせていない人が殆どなんだろうけどね。)

 上記ではアイス・キューブは飛びぬけてるんだけど、顔の怖さで海外受けはしないんだよね。どうしても。その分米国内ファミリー向けのコメディだったりでアクターとしての評価はグングン上がってるんだけど。後アンドレもね。


 映画を作るにあたって登場人物「黒人男性」の枠は限られていて、コメディアン、実力派のアクター、歌手、オーディション・・・とキャスティングの際には「映画の質」と「映画の宣伝」の両方を考慮しなければならない。

 特に最近では歌手上がりの起用が多く見られて、従来のアクターが悲鳴を上げている!なんて話も聞くくらい。結構歌手は優遇されてるかもしれないよね。演技以前に知名度として。

 でもそんな中ニックは評価が高くないツ。
 個人的には顔が妖怪みたいで。


 この結婚で仕事の依頼が増えるか!!!


 ちょい話が脱線しましたが。まだまだこれからが楽しみな27歳のジゴ郎と、ピークは過ぎたであろう38歳のマラが結ばれたことによって、どんな化学反応が生まれるのか。とても興味津々。ジゴ郎にとって、役者としての肥やしになるのか、マラにとっての肥やしになるのか。



 ちなみに邦題に関しては後日。

2008年4月19日土曜日

「僕たちのアナ・バナナ」




 原題は「Keeping The Faith」。



 『セブン』、『レッドドラゴン』等、大作に出ているイメージが強いけど、意外と作品数は少ないんだと驚いたカメレオン俳優エドワード・ノートンの初監督作品。主演には御馴染みフラット・パックのボス、ベン・スティラー、エドワード・ノートンも出演している。


                  エドワード・ノートン

 過去に日本に住んでいた経験があることから大の親日家で知られるエドワード・ノートン(以降エド)はデビュー作『真実の行方』の衝撃的な演技で早くも注目され、『アメリカン・ヒストリーX』では大増量に挑戦し、普段の華奢なイメージを覆させる筋骨隆々の身体を作り上げて撮影に挑んだりと、演者として話題は尽きない。作品数は少ないながらも、その作品選びと演技に対するアプローチから所謂「曲者」視されている若き名優の1人。

                   これもエド。


 そんなエドの監督デビュー作ということで、どんな妙な映画なのかと当時は大きな話題となっていた(はず)。

 この映画、簡単に言えば「男2、女1の幼馴染が大人になって再開して起こる恋模様(書いていて恥ずかしい)・・」みたいな話なんだけど、非常に興味深い要素が一つあり、ソレが映画を面白くしてくれている。それは。



 『宗教』。



 なんと、幼馴染の男2人はアイルランド系とユダヤ系で、成長した現在は共に神父、ラビ(ユダヤ教の牧師みたいなの?)としてある程度の地位を築き上げている。そこにいい女(しかもバリバリのキャリア)になって帰ってきた幼馴染の登場(因みにアイルランド系)で・・・・と、ベタに面白い。




 そもそもこんな小さい島国にいる以上海外の宗教事情はそんなに情報が密に入ってくるわけではないし、キリスト教の牧師と神父の差も微妙といえば微妙。ユダヤ教に至っては何が何だかさっぱり(不勉強・・)。無神論者が多いであろう日本人には有る意味非常に新鮮な話題に恋愛を絡めてくれている、親切で勉強になる映画な訳です。



 映画の流れとしては有る意味尤もらしい、「宗教上の対立以上に人間と人間だろう?」みたいなテーマを含みつつ笑顔で見ていられる小品です。



 海外に出れば様々な人種(系)がいて、しかもソレがドンドン混血になっているわけで。そうすると宗教なんてどれを信じればよいのやら・・と本人達も周りから見ている我々も思うわけですが。そもそも宗教を持っていない私にしてみれば「信仰とは何ぞや」から入って然るべきなのか・・とか、色々と考える事が出来る不思議な映画。



 因みに、個人的に全て「外人」で纏めていた彼らの容姿を、「どれがユダヤ系でどれが何系で・・・」という識別の勉強になれたのが非常によかった。そう言われると確かにユダヤ系!とか。

 

 トム・クルーズやジョン・トラヴォルタを信者に持つ、今話題の「サイエン○ロジー」をチャカす?様なシーンもあったり・・でナカナカ粋な作品を是非観てみよう。




 デカの人種話に触発されてみました。

2008年4月13日日曜日

なんとなくお勧め不気味SF



 夜なのにくんにちは。



 おっと卑猥。

 はじめに。前回の文中ハビエル先生主演作のご案内で「夜が来る前に」と記述しましたが、正確には「夜になるまえに」でした。失礼。



 さて


 最近は超がつくリメイクブームです。



 ハリウッドは自国内での作品が底を突いてきたためか、手当たり次第に他国の作品のリメイクを量産している悲惨な状態。先日も黒沢の「回路」リメイクの「PULSE」、三池の「着信アリ」のリメイク「one missed call」、タイの「心霊写真」のリメイクで落合が監督(無論オレ竜ではない)の「Shutter」(これ、何故か今話題の奥菜恵が幽霊役で出てる。笑う。)が公開されている。全部ほらーだでや。


 ま、そう他所の文句ばかり言っていられないのが今の日本映画界の事情でもあって。黒澤映画のリメイク権を売り散らしてしまった愚息のおかげで重厚な良作たちがペラペラのお遊び映画にリメイクされ始めている。無念。なんだあの隠し砦の三悪人は!レインボーブリッジを封鎖にかかった奴が椿だと!?とかね。



 まま、そんなこんなでリメイクが多いね!って話なんだけど。


 何度も何度もリメイクされている映画って言うのもやっぱりあって。ソレってつまりは本当に名作で、作り直す度に違う味を楽しめる・・っていう理由がある。
先日の「アイアムレジェンド」も地球最後の男のリメイクだし、キングコングだってリメイクだし。名作とされているものはリメイクが多いのよ。

 そして先日日本国内でも「インベージョン」というタイトルでワーナーから劇場公開した作品。これもリメイク物で、ハワイ産オーストラリア醸造の美女ニコール・キッドマン主演、6代目ボンドダニエル兄さん共演のSFサスペンス。


 この映画は実は3度目のリメイクでそもそもはジャック・フィニィの「盗まれた街」を原作にしている。1956年にドン・シーゲル監督の「ボディ・スナッチャー/恐怖の街」で映画化して以来、今までに今回のも入れて4本の作品が存在している。



 今回紹介したいのは2作目に当る、リメイク第一弾。



 「SF/ボディー・スナッチャー」(1978)



 



      監督:フィリップ・カウフマン

      主演:ドナルド・サザーランド
         :ジェフ・ゴールドブラム
         :ブルック・アダムス
         :ヴェロニカ・カートライト
         :レナード・ニモイ




 

 今をときめくジャック・バウアーの親父、ドナルドさんが主演、「インディペンデンス・デイ」のウィル・スミスの相棒、「スタートレック」のスポックさん、などなどが出てます。









 


  あらすじ


 劇場未公開ながらも傑作の誉れ高いドン・シーゲル監督の「ボディ・スナッチャー/恐怖の街」(56)のリメイク。D・サザーランド扮する公衆衛生調査官を主人公に、次々と友人や隣人が侵略者と入れ替わっていく恐怖を描く。外宇宙から飛来する生命体の姿が描かれる冒頭のシーンや、巨大な莢の中で形成されていく人間モドキのシーンなど、「スター・ウォーズ」以降のSFホラーとして特撮が駆使されてはいるが、監督P・カウフマンはそれらに気圧される事無くサスペンス描写に手腕を発揮している。

  ※全洋画サイト参照


 この映画、ホラーよりのタッチでありながら残酷なシーン等は見当たらず、SF映画でありながらサスペンス演出が群を抜いて巧く、地味ながらもジワリジワリと恐怖を味合わせてくれます。正に将棋ならば成す術なく、ゆっくり詰まれる感じ。音楽もそう多くなく、耽々と話が展開していく中で芸達者な主演陣の迫真の演技がより恐怖をリアルなものにしてるのが最高!主要キャラたちが皆何故か「眼が大きい」のも個人的にはかなりのポイント。恐怖に拍車をかける!






:先生、うちの主人が別人なんです!
先生:そんなことあるはず無いじゃないですか!安心してください・・・





 この映画も、殿堂入り級の不朽の名作なのでMGM(つまり20世紀FOX)からDVDが1000円で発売中。レンタル店でも間違いなく置いてあると思われる。マストバイ!



 この映画の難点として強いてあげるとすれば



 ・若干長い映画なので途中で少しでも飽きるとテンションを保ちづらい
 ・派手な描写は皆無に等しいので、ソレを期待すると大外れ。



 が挙げられる。これは結構重要な事なので、留意されたし。



 また、リメイク数が多い事から、別の映画と混同してしまうケースがある。



 

  ※購入、レンタルの際は確認しよう。




 残念な事に古い映画は現在の映画よりも良質である場合が多い。

 「名作」と言われるものは騙されても見てみる価値はあったりするのですよ。


 という事で今回はこんなご紹介。

 次回はアカデミー賞に絡めたお勧めを紹介します。

2008年4月7日月曜日

映画低迷期

 





 先日述べた「Cloverfield」が国内でも公開となり、ま、所謂”トンデモ映画”の匂いが若干する事が発覚しテリーちょっぴり残念。 





 なんて何事も無かったようにシレっと始めてみましたが、皆さんお元気でしょうか。








 さて。前回からの続き・・となるとアカデミー賞関連、その前は何故かジョン・ランディスについて掘り下げており、何がなにやらグチャグチャなまま放置してたわけですが。アカデミーに絡めたお話で一つ。








 先日観賞してまいりました!80回アカデミー賞助演男優賞他4部門を制覇したコーエン兄弟の傑作となった、








 「ノーカントリー」(No country for old men)














 アカデミー賞効果もあってか、現地での興行収入もローバジェット映画の割には大成功ともいえる金額を叩き出しており、コーエン兄弟の懐と心は今最高に満たされていることでしょう。





 このテリー、珍しく面白いと大きな声で言える映画でした。





 


 お世辞にも派手とはいえないキャストに殺風景以外の何物でもないテキサスい風景、シンプルなストーリー展開。しかも現代では受け入れられがたい長尺。なのになのに。最高に興奮できた。








 そもそもこの映画、ジョエル&イーサンのコーエン兄弟が製作、脚本、監督を行っている。(このスタイルが兄弟の映画製作の仕方。殆ど全ての作品がこのスタンスで製作されてる。)この兄弟の手がける作品の殆ど全てが物悲しい人間の性と厳しい現実を描いており、(そこには愉快な展開も勿論あるけれど)基本的に「読後感」がいい作品はあまり無いと個人的に感じている。





 今回の作品もそれに近い物があるので、そういった映画をお金払ってまで鑑賞したくない人にはお勧めしにくいけれども、少しでも興味があれば是非観賞することをお勧めしたい!。





 アカデミーの賞レース予想の時点で殆どの評価が





 助演男優・・・ノーカントリー(ハビエル・バルデム)


 


 と回答していたんだけど、全く持ってその通り。他の作品のノミニーたちとの比較をせずとも黙って賞をあげたい位のもの凄い演技でした。いやまじで。








 そんなハビエル・バルデムはこんな人。








 普段は濃い、非常に濃い男前。ただでさえ見られただけで妊娠しそうな眼光、男なら睾丸が壊死して一生敗北宣言してしまいそうな「男を黙らせ女を喜ばせる」威圧感があるのに、その彼が21世紀を代表するホラー演技をするもんだから半端じゃなかった。どういった様子だったのかは是非自分で確かめていただきたい。








 あくまで私見ではあるけれども。ハビエル君をキャスティングしたことが今回の映画の大成功を呼んだとしか思えない。彼の演技が無かったら演出も編集も大きく違ったに違いない。多分賞レースに作品として食い込めていなかっただろうな。








 



 それだけ鋭い演技をしているハビエル君の勇姿を是非ご堪能下さい。



 因みにハビエル君。スペインの国民的俳優で以前にも「夜が来る前に」でアカデミー賞にノミネートされた経験がある。しかも今の彼女がペネロペ・来栖ときたよ。ああ、スペイン人に生まれたい。

 
 因みにあまりスポットを当ててないけれどもこの映画。素敵な役者が沢山出ていて所謂「激渋い演技合戦」をしてます。

 トミー・リー・ジョーンズ(言わずもがな)
 ジョシュ・ブローリン(グーニーズのお兄ちゃんね。)
 ウディ・ハレルソン(ナチュラル・ボーン・キラーズのハゲ)

 などなど。

 いろんな意味で必見なので是非ご観賞あれ!

2008年3月12日水曜日

アカデミー賞。

 おひさ。



 さて、1月近く開店休業してたテリーでおますが、身辺も落ち着いてきており、なんとかこのお店も再開。



 発表が過ぎてはや2週間以上経っており、最早タイムリーでも何も無い2007年度のアカデミー賞。今回は世界中の映画人が一度は欲しくなるんじゃないかという、このどーでもいい賞について触れてみましょうね。



 

 今回で80回目を迎えていたアカデミー賞。そもそもアカデミー賞とは、1927年5月11日に創立された“映画芸術科学アカデミー協会”が授与する賞のことであります。また、ノミネートされる資格には「ロサンジェルス地域で年内に一週間以上、有料で上映された35ミリ以上の作品に限られる。」というものがあったりします。



 現在、よく言われる主要5部門



 作品賞

 監督賞

 脚本賞

 主演男優賞

 主演女優賞



 のほかにも助演男優賞、助演女優賞、脚色賞、外国語映画賞、作曲賞、歌曲賞、美術賞、衣装デザイン賞、(特殊)メイクアップ賞、音響編集賞、音響調整賞、長編ドキュメンタリー賞、短編ドキュメンタリー賞、短編実写賞、短編アニメーション賞、長編アニメーション賞、名誉賞、ゴードン・E・ソーヤ賞・・とかなりの数が毎年授与されております。



 授与の際に渡される金色の全身タイツ像(オスカー像)の名の由来がその当時のアカデミー事務局女性事務員の「私の叔父、オスカーおじさんに似ている」発言がきっかけだとよく言われますが定かではない。しかしこの説が一般的ではある。うーん。雑。



 因みに授与に際しての(ノミネートも含む)受賞者選定能力を持つ、所謂アカデミー会員は一見さんお断りの完全推薦入会という非常に高い壁を持っていて、映画界に対貢献度合が高くないと推薦していただけないそうな。因みに現在の会員数は5000人を超えているそうな。





 因みに対極をなす「ゴールデン・ラズベリー賞」(ラジー賞、所謂最低映画賞)に関しても冗談半分とはいえ500人にも上る「ゴールデン・ラズベリー賞財団」員による入念な選定が行われている。これナカナカ馬鹿馬鹿しいが、毎年必見。無論この賞に関してはノミニー誰一人として名誉とは思っていないので授賞式に現われないのが常だけど、95年の「ショーガール」の監督P・バーホーベン、そして「チョコレート」で黒人女性初のアカデミー賞主演女優賞を受賞したハリー・ベリーもその後のトホホ作「キャットウーマン」で見事ラジーをゲットした際に会場に現われ、登壇しスピーチをかまして大喝采だったらしい。


 ちょっと疲れてきたので、次回もっとコユイアカデミー賞話をしましょう。

 ソレが済んだらサボテン・ブラザーズ!