2008年1月15日火曜日

ローゲン


 気がつきゃやっぱり3日坊主の更新で。書くネタも思いつかなきゃ無いモンだな・・と自分の映画に関する知識の浅さと狭さに残念な日々。ま、マイペースで思った事を書いておけば良いか。何て。思うわけですが。



 さて、全米での興行成績や評価が頗る高くとも、作品の質以前に、出演者の知名度だったり宣伝が難しそうだったり、非常に偏ったジャンルだったり、日本と諸外国の文化の違いによって受け入れられないだろう・・と判断されたり、といった様々な理由で劇場公開を見送られ、気がつきゃとんでもないタイトルを付けられてDVD新作レンタルコーナーにシレっと並んでいる不甲斐無い作品は多々有りまして。



 特に、ホラーやコメディといったジャンルは作品の質がどれだけ高くとも、劇場公開した際の興行収入と照らし合わせるとどうしても割に合わない・・といった事象が起こり得るために公開が見送られるケースが非常に多い。(現在公開中の「俺たちフィギュアスケーター」なんぞは公開が奇跡だと思う。よく粘った。)

             大評判の「Blades of Glory」

 つまるところ良作≠劇場公開ではなく、お金になりそう=劇場公開なわけで。特に今シーズンのお正月映画は悲惨の一言。


 以前述べた「Hot Fuzz」も映画関係者や一部のファンから公開切望の声が挙がっており、公開に向けての署名運動にまで発展してきているが、この現象も最近の映画業界では珍しい話ではない。



 そもそも日本国内には5大メジャー配給会社ってものがあります。



 ワーナー
 20世紀FOX
 ディズニー(ブエナビスタ)
 UIP(パラマウント、ユニバーサル)※解体しちゃいました。
 コロンビア(ソニー)

 これに、ドリームワークスを配給する角川だったり、色々あるわけですが。


 アメリカ本社から権利を有する作品が全て日本国内に入ってくるわけでは無く、入ってくるまでに日本の各インディ配給会社(GAGAとかアスミックとか)に横流れしたりするわけで。(無論買い手が付かなきゃDVDスルー。)



 そんな水面下でのやり取りが存在するわけで御座いますが、劇場でもご家庭でも、本編が始まる前に流れる配給会社や制作会社のロールをじっくり見ると面白いかも知れません。無茶苦茶な流れで日本に入ってきてたり、劇場公開とDVDでは権利元が違ったりと結構面白いです。



 脱線してしまいましたが、そんなやり取りの中でも見過ごされてしまう未公開映画の中には佳作良作が盛り沢山です。寧ろ地味だけど話はとてもいい!なんてカルト的映画は未公開に集中してます。いいじゃねぇか1アメリカで売れたんだから日本でも見せろ!そんな声が聞こえてきます。


 そんな声の原因の一人が、今現在アメリカで最も注目されている内の一人


 ”セス・ローゲン”
                完全に老け顔のセス

 1982年生まれで年下ですが、全く持ってそう見えない貫禄のある顔と体。


 カナダ出身の彼は本土ではかなりの有名なコメディアンであり、また脚本家、プロデューサーとしても注目されている、「顔だけじゃない」次代のスター&クリエイターになるであろう一人。


 そもそもTVシリーズでの活動がメインだった彼。SNLにも出てたりする有名人。チョビッと『ドニー・ダーコ』(リチャード・ケリー:2001)に出たりしてたりしたらしいけどよく知らない。

 コメディ集団”フラットパック”総出演(彼らに関しては別途。)の『俺たちニュースキャスター』(アダム・マッケイ:2004、これも無論未公開。タイトルからも判るようにウィル・フェレル主演の馬鹿映画。「俺たちフィギュア・・・」の邦題はここから来てます。)の出演より映画にも顔を出すようになり、『40歳の童貞男』(ジャド・アパトゥ:2005)ではかなりの肝役を演じ注目され、満を持して昨年全米で公開された主演映画「Knocked'up」爆笑大ヒットだったそうな。(しかし、こちらも日本公開の予定はあるものの、それも怪しいとか。DVDかな・・)

      フラットパック最高傑作「俺たちニュースキャスター」
        馬鹿が移りそうな様子のおかしいテンションの彼ら。

 他にもシュレック3に声の出演してたり、公開が待ち遠しいジャック・ブラックが声主演のアニメ「Kung-hu panda」にも出ていたり、フラット・パック系映画にちらり顔を出していたり。かなり大忙しだし、公開作もかなり控えているようで大注目ですよ。彼は。


        公開切望!大ヒットうっかり妊娠映画「Knocked’up」


 そういえば『Walk Hard:The Dewey Cox Story』にも出てる?関わってる?ようで、気になる映画に必ず関わっているジャド・アパトゥ&セス・ローゲンはたまりません。この『Wali Hard:・・・』はあのキモメン怪優ジョン・C・ライリー主演のモキュメンタリーだ!見たい!しかも配給ソニー!頑張れ!



          大注目の怪作「Walk Hard:The Dewey Cox Story」


 さぁ。そんな将来が楽しみな年下のコメディアンの彼。彼が製作総指揮、脚本、出演を兼ねた渾身の映画がこれ!


 『Superbad』(邦題:スーパーバッド 童貞ウォーズ)


 来週、1月23日に某メジャー配給会社からリリースされる逸品。業界内からは公開を切望する声が相次いでおりましたが、トホホな邦題と共に堂々DVDスルー。
                 呆気にとられる童貞たち

 しかし、無論侮る無かれ。タイトルに騙される無かれ。氾濫している「ロストヴァージン系ティーンコメディ」と思う無かれ!
                   暴れるマクラヴィン

  ~あらすじ~


 高校卒業を間近に控えた冴えない童貞3人組。大学は別々になることも決まり、最後に一花!と行きたい所だが、パーティーにも誘われず、3人で地味に盛り上がる残念な日々。

 ひょんな事から意中の女子にホームパーティーに誘われたセス(ジョナ・ヒル)は仲間2人とフェイクIDを駆使してアルコールをゲットする為に奔走するが・・・





 なんていう意外とありがちなお話。しっかし!下ネタもさることながらBLもびっくりの男同士(しかも冴えない童貞)の熱い友情話へと展開していくのだ!涙必至!『40歳の童貞男』(未見の方は是非)のように下ネタだけじゃない、タダじゃ済まさない素敵な物語が展開します。


                男子必見「40歳の童貞男」


 サントラも激アツで終始70’sのSoulやFunkが鳴り響く!野球刑事は必見&必聴じゃなかろうか。ブーツィー御大の客演やノリノリのBar-Kays他、たまりませんラインナップ。


 出演者も現在公開中の「Juno」でナイス演技を魅せるマイケル・セラ。小生のmixiネームにもなっているマクラヴィン役(フォーゲル役)のクリストファー・ミンツ=プラッセ。彼最高。巨体を存分に駆使して全米で評価が高まるジョナ・ヒル。そして何より、老け顔過ぎるセス・ローゲン!


 脱線し過ぎですが、今回のトピックである



 ・未公開
 ・フラット・パック
 ・ジャド・アパトゥ
 ・セス・ローゲン
 ・アダム・マッケイ


 などは今後もガシガシ言及していき、ファン層を広げ、最終的には丸の内サロンパスルーブルで公開させてやる!と切に思うのでありました。 


           40歳で童貞は悲惨な脱毛を強いられるの図


 

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