2008年2月1日金曜日

ハゲオヤジの傑作。

 
 
 既に故人ではあるが、ハゲの男前といえばこの人、ユル・ブリンナーだった。 



                昔のハゲの憧れ、ユル氏

 ハリウッドの一時代を支えた重鎮。エキゾチックな顔立ちと、異様な存在感は映画をより重厚なものにしとりました。


 特に有名なのはやはり、黒澤映画を見事ハリウッド映画にしてしまった


 『荒野の7人』(1960:ジョン・スタージェス)



                  現行ジャケか不安。


 言わずもがなの名作(個人的にはそうは思わないけど。)とされていますが、この映画での彼のオーラったらありません。無口。いぶし銀。ま、大名作なので未見の方は観ればいいじゃん、ってな具合で。特に多くは語りません。



 さて、このユル・ブリンナー(面倒だからユル)が無表情の重厚なオーラを生かして出演したのが大怪作のこちら。



 『ウエストワールド』(1973:マイケル・クライトン)


               ピエール瀧も大絶賛のカルト傑作。



 『ジュラシック・パーク』(1993)等の原作で有名なSF作家、マイケル・クライトンの劇場長編初監督作品でややカルト作。



 ~あらすじ~


 ハイテクノロジーを駆使した施設で、まるで映画のように西部開拓時代や最盛期のローマなどの世界に身を投じて、リアルに生活体験が出来るテーマパーク「デロスランド」。案の定機械に不具合が生じて、西部開拓時代の「やられ役」ロボット他が大暴走して大惨事となっていく・・・。






 この映画でユルは、「荒野の七人」のユル本人をモチーフにした「やられ役」ロボット、という所謂セルフパロディとも言える役を演じている。同じ衣装に同じ顔、同じどっしりとした演技なんだけどロボット。『荒野の7人』公開から10年以上経った作品にも拘らず、見た目が全く変化していないヤングでハゲなルックスがよりロボット感を醸し出していて、これがずっぽりはまり役。終盤のゆったりとしたチェイスシーン等はじんわりと恐怖が近寄ってくる感じが素晴らしく心地よい逸品。若し見つけたならば一度は試してみる価値あり。



                 お顔を外して修理中。

 ってね、本当はユルの話がしたかったわけじゃないんだけどね。



 んで本題。最近のハリウッドで「イケてるハゲ」アクターといえば即座に思い浮かぶのがこの二人。



 ・ブルース・ウィリス
 ・ジェイソン・ステイサム


 ジェイソン・ステイサムに関しては大好きな役者の一人なので後日改めて言及するとしてですね。今回は皆さんもご存知のダイハードなおっさんについて。



               現代のハゲの味方。ありがとう。


 このおっさん。うすらハゲのコメディアン系上がりがいつの間にか「共感しやすいハードボイルドなアクション俳優」→「脚本にこだわるクールな俳優」へと変化してきました。このおっさんと言えばやはり『ダイハード』シリーズだったり、『シックス・センス』だったりが有名なはず。面白いし。


 しかし。彼には隠れた(別に隠れちゃいないが)痛快アクション・エンタテインメント傑作があるのだ!それが!



 『ラスト・ボーイスカウト』(1991:トニー・スコット)



         マイケル・ケイメンのオープニングテーマが耳に残る。


 ま、知ってる人は知ってるだろうし、地上波でもよくかかっているので目にしたことがある人も多いはず。製作当時は、最高の値段が付いた脚本にスターの仲間入りをしたブルース・ウィリス、そして職人トニー・スコットの映像で大ヒット間違い無し!とされていたが、そうでもなかった。でもね、当時絶頂を誇っていたウェイアンズ兄弟次男デーモンが共演しており、良質のバディ・ムービーとして、また痛快なアクション、スリリングなアメフト業界の暗部、家族の絆などが程よく盛り込まれたエンタテインメント映画としてお勧めできる一本。


 未だ若かりし頃のBi○chなハリー・ベリーや、昨年日本を巻き込んだブームを呼んだあのビリー・ブランクス氏も出演している不思議な映画でもあります。



 この映画はブルース・ウィリスが『ダイハード』出演で得た自信と安定感、(ま、キャラはやや被りなんだけど)そして台詞回しが前面にでており、或る意味「ダイハード番外編」と考えても面白いかもしれない。(実際、プロデューサーは同じジョエル・シルバー。) ハラハラドキドキと言うよりもテンポよく、なおかつクールに展開していくストーリーを楽しむ感じだけどもね。
 こういった「ダイハードの影に埋もれてしまったやも」知れない作品もとても楽しめちゃうわけです。

          600円?おいおい、そりゃぁないぜ!っていう感じの顔。

 賛否両論ある映画だけど良かったらどーぞ。今ならワーナーからDVDが600円台で売られています。或る意味悲惨。

 因みに写真右のデーモン・ウェイアンズ。彼を含む5人のエンタメファミリー、ウェイアンズ兄弟も最高なので後日改めて。

3 件のコメント:

ウンチク検事 さんのコメント...

おぉぉぉ
安いDVDでおもろいのまた紹介してくんろ!

ウンチク検事 さんのコメント...

勝手に我が輩頁にリンク張ったのでヨロシコ。

デカ さんのコメント...

俺もそれやってみたい。